(2017/11/12 12:00 配信)
みなさん、こんにちは。
今、じゅんじゅんという仲良しのお友達が借りてくださった、
イタリアのお部屋の屋根裏部屋のような場所のソファで足を伸ばし、
これを書いています。
音楽は、トム・ウェイツの「Please Call Me,Baby」・。・
10月からフランス、イタリアをみなさまとツアーでご一緒させていただき、
あと少しだけイタリアに滞在して、もうすぐ日本に戻ります。
ツアー中は、あまりにたくさんの教会との出逢いと祈りの感動があって……
南フランスのマグダラのマリアの洞窟の教会と、
来年の下見のためのセナンク修道院、
イタリア南部のピオ神父の教会では、
霊的ヴィジョンと呼ばれる体験も受けとり、
静かでたくさんの奇跡体験の連続で、日々が溢れていました。
奇跡の現れるところには音が無く、ただそこに現れている愛がある。
それをわたしが見ることができるかどうか? は、
「どこまでわたしが自分の思いや考えに、耳を傾けるのをやめられるか?」
にかかっています。
「神からの呼び声がしたら、いつでもわたしの思いや考えを捨てられる」
そう普段から、神への愛へ飛び込む準備に満ち満ちているか……
その「わたしの心の矢印の向き方」にかかっている気がしています。
・
ヴィジョンを視る能力に長け、
イエスの霊的パートナーだったという伝説のある、
33年間、洞窟で祈り続けたマグダラのマリアと、
イエスの十字架と同じ聖痕を持ち、たくさんの霊能力を発揮し、
病身の自分を奇跡に捧げたピオ神父とは、
世間や教会からは「常識から外れた、異端児」扱いをされた二人でもありました。
あまりにイエス・キリストに対し従順で、イエスしか見ることができない。
社会的なことや組織のルールに、まったく心を向けられない……
そんな純粋すぎる人々について、ロシアの文豪ドストエフスキーは、
「白痴か? 神か?」
という、究極の境界線「霊性」と「自我の思考の手放し」について、
真っ向から書き続けていたのをおもいだします。
動機が愛であるシンボルを、
「カラマーゾフの兄弟」の三男の修道僧アレクセイに、
動機が怖れであるシンボルを、
「悪霊」の主人公スタヴローギンにこめて、
どちらも純度の高い人間モデルですが、動機がまったく正反対の物語を描き、
ドストエフスキーが結末を書ききったのは、怖れの世界の「悪霊」でした。
愛が動機の「カラマーゾフの兄弟」は、未だ未完のままの超大作と評価され、
愛の可能性というのは偉大で、終わりがなく終われないこと。
愛は続いていくことの果てしなさを、まるで隠喩しているかのようでした。
(イタリア映画「8 1/2」のラストシーンは、
「カラマーゾフの兄弟」の未完のラストシーンに感銘を受けた、
フェリーニ監督の愛への賛歌で有名です)
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わたしの家族も、父が社会的な地方政治家であり、
母や妹は非社会的なほど純粋で、心の病と診断されていました。
それがわたしの育った家系ですが、
今は、この家系を自分が選んだ理由がよくわかります。
相反する二つのものを等しく肯定する時、
時間という過去と未来が消え、
「here(ここ)」に、エアポケットのように、たったひとつの愛が現れる……
そして、「here」だけの愛という創造性の宇宙の中で、
大切に想われ続けていることは、必ず現実化されてしまうのです。
わたしは「here」への入り方を、
相対する家系での、深かった葛藤の体験を通して与えられた視点を神に使っていただき、
みなさまにお伝えしていきたいとおもっているのです。
・
この、相対の向こうに存在する愛の中で、
「ひたすら一途に想い続けることができる」のが、
マグダラのマリアとピオ神父の常識を逸した祈りであり、
二人は祈りを通って、現実世界にいながら「here」に入り、
ほとんどの人々が見ていない、別の世界を見ていました。
わたしが二人の教会でお祈りをさせていただき、
「here」に招かれて、受けとった霊的ヴィジョンはどちらも同じ……
「奇跡には、相手という相対のボディの愛が必要」
という、美しい真理のメッセージでした。
・
メールマガジンでも、この繊細な部分を文章化できたら……
と挑戦しているのですが、
どうしてもむずかしい部分に関しましては、
また引き続き今月も、クラスでの祈りを通しての体感覚の伝授と、
ご参加くださいましたお一人お一人のリーディングも取り入れながら、
ご一緒に、祈りによる具現化の奇跡を受けとっていきたいとおもっております。
残席がまだございますので、お気持ちやお時間が向かれましたら……
お申し込みは、こちらからお願いしております。
https://www.love-inchrist.com/a-room-of-prayer
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おもい返すと、
熱を出して、入学したての小学校をお休みにした一週間。
母が、子供用の童話「へんてこごっこ」と「ヘレンケラー」、
おばあちゃんが「リビングバイブル」、
父が「シュタイナー教育」の子供用の本を、
屋根裏部屋のような二段ベッドに寝ていたわたしに、届けてくれました。
それらはすべて、
霊的な感覚に満たされた時代の異端児や、神の聖性についての記録であり、
心の見方を変えていくレッスンのような本でした。
屋根裏部屋のようなベッドの上で、
ヘレン・ケラーとシュタイナーと聖書でわたしの人生がはじまったから、
わたしにいつか来る最期の時も、
今世はこんな空間で終わりたいな……と、ふとおもいました。
夢のような一生を、屋根裏部屋のベッドで想い出しながら、
いつの日かの最期に、現実というこの夢を終わりにしたいとおもいました。
「この世は、愛の見る夢」
そう目醒めている、もう一人のわたしが心の中にいる午後は、
わたしにとっての、ほんとうに幸せな瞬間だからです。
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