(2017/12/27 15:30 配信)
みなさま、こんにちは。
今日は、敬愛しますステージIVからの生還、臨死体験者のアニータ・ムアジャーニさんの第二作目、
「What If This Is Heaven? ~もしここが天国だったら?~」
に深く感銘したことと、個人セッションで、
「何十年も前に亡くなった父と、やっぱり話がしたい……」
と涙されるお母様に、どう寄り添ったらいいでしょうか?
という心優しい女性からのご質問にお答えする形で……
クラスでもよくお話ししているエピソードを、
今日は改めて文字にしてみよう……と感じました。
臨死体験をされて、肉体を一度離れて。
魂としての「無条件の愛」を生き、ステージIVだった遺体の自分に戻り、
その身体さえも、魂の愛の完全性の「意識」によって、
医師も驚く復活をされたアニータさんの、
「無条件の愛」の状態の描写は、ほんとうにわかりやすく、秀逸です。
愛という状態は、言葉を持たない「以心伝心」の派動であり、旋律ですので、
実は、言葉で正確な描写をするのは難解な領域ですが、
彼女の奥で開いている完璧な愛が、それを可能にさせている奇跡……。
わたしは、日本に来られたアニータさんの講演に行きましたが、
ご本人はほんとうに健康で、深い愛の思慮深さに溢れていて、気さくでシャイで、美しい女性でいらっしゃいました。
・
わたしは、もう20年も前に父が他界し、次に妹と母が相次いで他界しています。
一緒に暮らしていた家族の遺品の整理を三回していますから、
相手がいない、彼らが残したものだけに触れている……あの孤独感というものは、ほんとうにわかります。
わかるからこそ、その寂しさに浸って生きていた時、
同時にわたしは、「この感情の中にい続けたら、もう生きられない……」という感覚も受けとりました。
そこから、聖書以外での死後の世界についての学びを始めて、
同じく臨死体験者の木内鶴彦さんにお逢いしたり、
福島大学経営学部の元教授、臨死体験者であり霊能者でもある飯田史彦さんにお逢いしたり、
そしてわたし自身も、小覚醒に値する体から離れる体験を、
ある日突然、ドイツ大使館と教会がある坂道の南部坂でしたこともあって……
体から魂が離れると、一切の痛みや体から解放される軽さとよろこびと、
純粋なまったき愛へと、ただただ吸い寄せられるように一体になって戻ることを知っていくのです。
けれども、一番大きな経験は、これはまだ本には書いていない、
よくクラスではお話させていただいているエピソードなのですが、
「父の三本の万年筆」という奇跡体験でした。
・
わたしは「奇跡のコース」を学び始めていた頃、
コースをベースにした「リーディングのレッスン」というのをしていた時期があり、
一人の女性の看護師さんが、そのレッスンを受けたい、と来てくださったのです。
これは、
「身体を超えた意識の状態にいる時、すべてのことが明白になります。
すべてが理解できるのです。
その明晰さは驚くべきもので、この物質世界で想像できるようなものではありません。
恐ろしい悪夢から目覚めて、すべてはただの夢だったとわかるような感じです。
わたしが向こうの世界で目覚めて、自分は病気の身体ではないと理解した時、
まさにそう感じました」
そう、アニータさんの本にも書かれている境地へと、自分の意識を戻していくレッスンをしていたのです。
看護師さんの彼女のキャリアはとても長く、
実際、彼女が当直に入った途端に他界される方も多く、
まるで看取りのお相手として選ばれていらっしゃるかのような、素敵な女性でした。
そのレッスンでは、とにかく自我を見つめる、というレッスンをしていました。
なぜなら、身体から離れる、身体を超えるという状態は、
自我が明白さを見えなくしている状態なので、
まず、「どんな自我が、愛から自分を遠ざけているのか?」を、
ひたすら一緒に見ていくレッスンになるのです。
ですので、祈りの中の変容状態の中で、
ご自分の激しい怖れや抵抗を見ていくので、
あまり楽しいレッスンにはなりません。
レッスンの最中に、彼女の中から激しい自我が出て来るたびに、
冷静に淡々と、その自我を、鏡になったわたしが、そのまま合わせ鏡となってお伝えしていきます。
合わせ鏡で反射をただ映し返すだけで、
彼女はただただ、愛へと戻っていきます。
その時に、ふと彼女の表情が変わりました。
「奈津子さん……あの、奈津子さんのお家の棚のようなところに……
奈津子さんのお父様が使っていらした……三本の万年筆が見えます。
一本は、くすんだ銀のような細い万年筆で……
後の二本は、黒くて太い形で……そのうちの一本は、お父様がよく使っていらしたもの……
この万年筆を、奈津子さんに使って欲しいとお父様が言っている感じがします。
きっと……この万年筆を、奈津子さんが使う時がくるからでしょうね……」
そう、突然、話されたのです。
わたしは、父の遺品の万年筆が三本あることも、その色も形も、
もちろん彼女にお話ししたことは一度もありませんでしたから、とても驚きました。
「素晴らしいです……その通りです。
わたしは父の遺品の万年筆を、黒いモンブランを二本、銀のデュポンを一本持っています。
愛の領域が統合されて……あらゆるものが明白に見える域に触れているんですね」
そうわたしが驚いて答えると、彼女は静かに、
「いえ……これは、わたしが視ているのではなくて……
奈津子さんのお父様が見せてくれて、教えてくれているものだから、
わたしが視えてわかった感じではありません……わたしには、何一つわかりません。
お父様のご自分のものだから、形もちゃんとわかるのだと思うのです。
お父様がご自分の持ち物を、詳しくわたしに説明してくれるのが、ただ映像で視えてくる感覚です……
だから、わたしが奈津子さんと一緒に……
『自分はできる』という自我の優越感を見つめたら、それが溶けて無くなって……
『わたしは何もできない、本当のことをまだ知らない』と感じていたら……
今までまったく気づかなかった、お父様がここにいたのがわかりました……
本当はいつもこうやって、奈津子さんのそばにいらしたのね……
わたしはこんな風に、霊体になっても寄り添おうとする愛や世界があることを知りたくて……
たくさんの方の看取りの場面を生きようとしていたのが、今、わかりました……ありがとう」
そう言うと、彼女は静かに祈りの変容状態から戻られました。
わたしはその日から、リーディングというレッスン自体を、すべて終わりにしました。
それは、アニータさんやコースが言うように、
「明晰に視える」ことにフォーカスをするのでなく、
「自分は(病気の)身体ではない、わたしたちは愛である」
そのことだけに戻っていく祈りのクラスへと、変容が始まっていったからです。
同時にわたしはこの体験で、
自分が先に、亡くなった父と話ができた訳ではなかった……そのことが、
ものすごく大きな愛だった贈り物を受けとりました。
つまり、コースの教え「あなたは、わたしである」という、
目の前に現れてくださった相手こそが、わたしにとっての、
いつも最大のギフトなのだという真実を体験できたからでした。
この贈り物で、ヒーラーとしての優越感を、彼女が共にわたしと下ろしてくださった愛の仕掛けに……
今でも、その一切の無駄の無い、同時多発的な洗練された愛の完璧な采配に、
ただただ神と彼女と父への感謝の気持ちが溢れています。
そしてそれ以来、亡くなった父や母や妹とのおしゃべりが、気づいたら自由にできる自分がいました。
今でも時々、セッション中に他界された方がそばに現れて下さっているのをわたしが受けとれる時は、
「もうすぐ赤ちゃんが生まれるよ」
「その結婚は決まるから、幸せになりなさい」
「こういう形の時計があるから、使って欲しいな」
など、いただいたメッセージを、自然にそのままお伝えさせていただいています。
そして、亡くなった方達のメッセージは、必ずそうなります。
・
死を一度体験されて還って来られたアニータさんは、こうも書かれています。
「亡くなった愛する人に、向こうの世界で幸せに生きていること、
まだあなたのことを愛して大切に思っていることを知らせるサインを送ってくれるようお願いし、
それを探してください。
サインはそれを送る魂と同様に多種多様ですが、
あなたがオープンになってそれに注意を向ければ向けるほど、サインに気づくことでしょう。
死は終わりではなく、愛する人が亡くなってからも彼らと話ができることを知ってください。
彼らには、あなたの声が、聞こえます」
そう。彼らには、あなたの愛が、誰よりも強く……わかります。
・
このお話は、続きがまたたくさんありますので、
次回のメールマガジンや、来年、
2018年1/18(木)13:00?16:30・1/20(土)17:30?21:00・1/23(火)17:30?21:00 の3つのクラスと。
https://www.love-inchrist.com/a-room-of-prayer00
2018年1/27(土) 17:45ー21:00のお話会にて。
https://www.love-inchrist.com/talk-room00
みなさまと直接お逢いして、祈りを通して、亡くなった方達とできるあたたかな対話について……
たくさんお話ができます時を、心からたのしみにしております。
今日も最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございます。
みなさまの素敵な午後をお祈りしながら・。・。・
Love in Christ……
な
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